ドラフト戦略2019 投手編
2019年のドラフト戦略における投手のポイントがどこにあったのかを解説していく。
2019年の日本ハムファイターズの保有選手
(年齢、年数別に区分け)
年齢 | ||||||
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年数 | 19~22歳 | 23~24歳 | 25~26歳 | 27~29歳 | 30歳~ | |
1~4 | 堀 瑞樹 | 鈴木 遼太郎 | 田中 豊樹 | 加藤 貴之 | ||
北浦 竜次 | 生田目 翼 | 吉田 侑樹 | 玉井 大翔 | |||
吉田 輝星 | 宮台 康平 | 西村 天裕 | マルティネス | |||
高山 優希 | 福田 俊 | 上原 健太 | ハンコック | |||
田中 瑛斗 | 井口 和明 | ロドリゲス | ||||
柿木 蓮 | バーベイト | |||||
5~8 | 立田 将平 | 上沢 直之 | 公文 克彦 | 浦野 博司 | ||
石川 直也 | 有原 航平 | 秋吉 亮 | ||||
杉浦 稔大 | 村田 透 | |||||
9~ | 中村 勝 | 金子 弌大 | ||||
宮西 尚生 | ||||||
吉川 光夫 | ||||||
斎藤 佑樹 |
・2019年度の投手陣を、年齢、年数別に一覧にした。
・年齢の区分(縦の合計)はどの年代もほとんど同じであった。
(27歳~29歳が外国人の関係でやや多い)
・年数の区分(横の合計)は4年区切りで約半分に減っている。(21⇒9⇒5)
・30歳を超えてプレーするのがいかに大変化が分かる。
また5年目を迎えるのが野球選手として自立する人一つの目安になるともいえる。
2019年度の1軍投手の陣容
年齢 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
年数 | 19~22歳 | 23~24歳 | 25~26歳 | 27~29歳 | 30歳~ | |
1~4 | 堀 瑞樹 | 西村 天裕 | 加藤 貴之 | |||
上原 健太 | 玉井 大翔 | |||||
ロドリゲス | ||||||
5~8 | 石川 直也 | 上沢 直之 | 公文 克彦 | 秋吉 亮 | ||
有原 航平 | ||||||
杉浦 稔大 | ||||||
9~ | 金子 弌大 | |||||
宮西 尚生 |
・2019年度の投手陣を、規定投球回数の1/4以上を投げた選手の一覧にした。
(規定投球回数到達者は有原航平ただ一人)
・プロ5年目以上の選手が1軍の戦力になっているという印象が見られる。
・大卒、社会人の1~4年目の選手は次の戦力になりつつある。
・一方で、高卒4年目以上、大卒1~2年目は今年の活躍が不十分であった。
2019年のドラフト戦略
・2019年のドラフト戦略がどこにあったのか。
①手薄な先発陣の補強
2019年は規定投球回数到達者が有原航平ただ一人であった。
このことがチーム成績の下降をもたらしたので、即戦力の補強が必要である。
②2~3年後を見据え、大卒で活躍する選手の補強
2~3年後に現在27歳~29歳の選手が30歳を超える。
30歳を超える段階でまた一つ壁があるので、この時までに次の世代を育成したい。
高卒の選手も6人いるが、戦力に定着するまでにはもう少し時間がいる。
以上のような観点で2019年のドラフトの結果を見てみる。
・即戦力の投手として、社会人の河野 竜生を獲得。
4位の鈴木 健矢も変則の右腕なので中継ぎで戦力になる可能性がある。
・5位の望月 大希には2~3年後に戦力としての活躍を期待したい。